オプション用語集 (サ行)

「時間的価値(タイム・バリュー)」 “Time Value”
オプション行使日までの時間にかかわる価値。プレミア ムから本質的価値を控除した金額となる。行使日までの期間が長ければ長いほどプレミアムに内在する時間的価値は大きく、行使日に近づくに連れ時間的価値は 減少し、行使日直前となると時間的価値は殆ど無くなり、本質的価値のみとなる。
「上場取引(取引所取引)」 “Exchange Trade or Listed Contract”
シカゴ市場や大証などの取引所で定型化された形で行われる(オプション)取引の事。通貨オプションに関して言えば、通常、通貨ごとに数種類の公使価格が上場され、それぞれの限月のプレミアムが建値される。
「スマイル、スキュー」
ボラティリティの形状を示す言葉。一般的にOTMはATMとは異なるボラティリティレベルで取引され(需給要因などで)、その 為にストライク毎に(もしくはデルタ毎に)ボラティリティの値をプロットして行くと、笑った口のような形状の曲線となるために、一般にスマイルカーブと呼ばれる。スキューも同様に(スキューの直訳は“まがり”とか“歪み”です)、結 局 ボラティリティのカーブの形状を示す言葉。通貨オプションでは、“ドル円の リスクリバーサルのスキューがきつい”とか言われている場合、リスクリバーサルが一方に(円コール方向などに)強く傾いている際に用いられる。リスクリ バー サル・ストラングル・バタフライなどのスマイルを形成するのに必要なパラメータ ーを表わすときに使うことが多い。一般的な言葉に置き換えれば、バイアスと言い換えられなくも無い。
(掲示板より抜粋)
「スマイル・ディケイ」
例えばUSD/JPYでは、特に長いところでPUTがCALLよりもかなり高く、その分 PUTサイドを買うときに余計なプレミアムを払う事になる。それが時間が 経つにつれて通常のタイムディケイと共にその分も減価されていくことを言う。
行使日には理論的にPUTとCALLは同一価格になるので、その分PUTサイドはCALL サイドよりもはるかにディケイが大きいと言える。 そこの所を注意して取引すると、例えばRR(リスク・リバーサル)でCALLサイ ドを安く買えたり出来、アービトラージで儲けることも可能になる。
「セータ」 “Theta”
満期までの残存時間減少によるオプション価格の変化幅の事。通常1日の単位時間減少に対して価格減少分(増加することがありません。)がプライシング・モデルから算出される。

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