オプション用語集 (マ~ン行)

「マーケット・メーカー」 “Market Maker”
デリバティブの値付をする業者のこと。
マーケット・メーカーは一定の商品や取引のビッド(買い値)と売り値(オファー)を常に提示し、注文に応じる。上場されている商品の多くについては、多数 の市場参加者の売買注文が付き合わされて市場価格が形成されるが、非上場のデリバティブの場合、マーケット・メーカーによって市場が形成、維持されてい る。常に価格を両建て(買い値と売り値を両方)で提示すること、またそのスプレッド(買い値と売り値の差)を適正に保つこと、が公正な市場を保つ条件であ る。
「マーケットリスク」 “Market Risk”
マーケットリスク(又は価格リスク)とは、為替、金利、株式などの相場の変動に伴う時価の下落のリスクの事。
「ヨーロピアン・オプション」 “European Option”
権利行使が権利行使期間最後の日(満期日)のみに限定されるオプション。
「与信リスク」 “Credit Risk”
債務者の債務不履行によって受渡しがなされないリスク。
金融機関や法人間の取引では市場リスクと並んで厳重な管理が必要なリスクであるが、取引相手が信用力の高い特定の金融機関に特定されている場合には、通常 考慮されないリスクである。一方、上場取引においては、参加者が供出する証拠金を原資として、取引所が備える保証機構によって、参加者のリスクが軽減され る仕組みになっているが、信用力の低い参加者が急激な市場変化等で大きな損失を出した場合には、その他の参加者がその一部を負担しなければならない。
オプション取引においては行使を除いて、オプション代金のみが受け渡しされるため、元本の移動を伴う原資産取引にくらべ与信リスクは軽減される。特に預金保険機構が無制限に保証をしなくなるようになると、元本移動を伴う商品の与信リスクはさらに増加する。

「流動性リスク」 “Liquidy Risk”
市場の出来高が急減し、リスクヘッジのための取引が出来なくなるリスク。又は、必要なキャッシュフローに対応した資金が確保されていないリスクを指す。
「レンジ・バイナリー」
ダブルノータッチオプション。有効期限までにレンジの上限・下限のどちらにも達しなかった場合にペイアウトの 支払を受けることが出来るオプション。
同義語: なぎ型取引
「ロー(金利感応度)」 “Rho”
オプションのリスク指標のひとつで、非危険利子率の小さい変化に関するオプション価格の変化率である。通常金利1%上昇に対する1外貨あたりのオプション価格の変化であらわす。
オプションの価格算出に使用される、五つのファクターの中では比較的金利の与える影響は低く、特に残存期間の短いオプションではあまり考慮されない指標である。
「ワラント債(新株引受権付社債)」 “Warrants Bond”
ワラント債(新株引受権付社債)とは、所定の引受権の行使期間内に、所定の金額で、所定の数の新株の発行を、発行会社に請求できる権利が付されている社債の事。
この権利の部分だけを切り離して、流通させたものをワラントといい、これはオプションの一種である。

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